【コジーの今週気になるｄｘニュースvol2024026-01】台湾TSMCの世界戦略また一歩。欧州初の工場をドイツで起工、車載向けなど2027年末稼働へ…投資総額100億ユーロ：BUSINESS INSIDER

26-08-2024 04:27 Admin ＤＸ

TSMC,

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造（TSMC）が8月20日、欧州では初となるドイツ東部ドレスデン工場の起工式を開いた。総投資額は約100億ユーロ（約1兆） 6000億円）でドイツ政府が半額を補助。2000人規模の雇用が創出されるとみられており、車載半導体などを中心に2027年末までに向けて稼働開始予定だ。欧州側は安定した半導体供給を目指し、TSMC側も日本の熊本工場、米アリゾナ工場に継続、新たに欧州に拠点を置くことでリスクの世界の分散歩みを進めたかっこうだ
。計画はTSMCが昨年8月に発表。起工式には式典には、現地工場を運営する欧州半導体製造（ESMC）を主導してゆくTSMCの最高経営責任者（CEO）の魏哲家（CCway）氏はじめに、欧州連合（EU）のフォンデアライエン欧州委員長、ショルツ独断と出席しました。
魏氏はTSMCの「先進的な製造技術によって欧州経済の発展を刺激し、技術革新を注目していきたい」などと挨拶し、フォンデアライエン欧州委員長も「一番最初にとって真のウィンウィンの状況」は歓迎です。ショルツは、「優先は持続可能な未来のテクノロジーを半導体に依存している」という状況、コロナ禍などで半導体の供給が世界的に滞ったことなどから、「半導体の供給を世界その他の地域に依存してはならない。生産能力を欧州とドイツで拡大させることが重要だ」などと、３年後の実施に大きな
ロイターやブルームバーグなどによると、式典当日には欧州連合（EU）欧州委員会もドレスデン工場の主体・ESMCに対するドイツ政府の50億ユーロ（約8000億）の支援開始承認した。欧州半導体法で認められた政府の補助金としては過去最高額でドイツでは初め。欧州委員会の決定に対し、ハーベック独経済・気候保護相は「TSMCの投資はドイツと欧州の半導体の供給確保」「貢献するだろう」と語り、計画の当面な進展のため、資金調達の最終調整を速やかに行い、と表明した
。に本社を置いて半導体製造の多国籍企業・インフィニオン・テクノロジーズと、エンジニアリング・テクノロジー企業・ロバート・ボッシュ、さらにオランダに本社を置く半導体メーカーＮＸＰセミコンダクターの計３社も１０パーセントずつ議事しているが、欧州委任は「ドレスデン工場施設はオープンファウンドリーとして運営され、ＴＳＭＣと、株主３社に限定」ず、あらゆる顧客が特定の半導体の製造を注文できる」とのライセンスも発表している。
ドレスデン工場での製造には最先端技術による半導体は含まれず、車載向けなど回路線幅12～28ナノ（ 1ナノは10億分の1）メートル相当のニーズの大きい半導体製造が中心となる。

自動車産業には半導体の安定供給が求められているが、コロナ禍の最中には半導体の供給が滞り、各国自動車業界に大きな競技となった。今後も電動化や自動運転技術を含むADAS（先進運転支援システム）などで必要な伸びが予測されるため同工場は欧州における安定供給の柱となっている。
一方TSMCでは、現状自社の生産能力の9割が台湾に集中しており、「有事」などなども考えて最先端半導体以外の製造拠点を世界に分散させる戦略を立てており、今回、米アリゾナ工場や日本の熊本工場などに続いて欧州にも製造拠点が拡大しました
。 11月の米大統領選の共和党候補・トランプ前大統領は、米ブルームバーグのインタビューに答え、「台湾はアメリカから半導体チップビジネスのほぼ全てを見て、莫大な富を獲得している」「台湾はアメリカに」「防衛費を守るべきだ」などと語られたことが7月16日に配信された際は、市場に警戒感が拡大しTSMCの株価は一時的に大きく下落するなど波紋がありえないが、米アップル、エヌビディア重要な製品の製造をTSMCの半導体に依存しているのが先にあり、TSMCの魏CEOはこの「トランプ発言」に対しても、海外拠点を拡大するマイクロソフトの世界戦略に変化がない姿勢を
強調。欧州での今後の製造拡大も予想されており、最先端技術を握る台湾企業の強みを注目している。