【2023年】PWAとは?初心者にわかりやすく解説
25-09-2023 10:17
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PWA,
PWAとは?
Progressive Web Apps(PWA)は、近年注目されているウェブアプリケーションの形態で、ウェブ技術を使用してユーザーエクスペリエンスを向上させるための方法です。PWAは、ウェブアプリケーションをユーザーにとって魅力的で高機能なものに変え、ユーザーエンゲージメントを向上させることを目指しています。
PWAはなぜ注目されているのか?
PWAが注目される理由はいくつかあります。
- クロスプラットフォーム対応: PWAはブラウザ上で動作し、プラットフォームに依存しないため、Android、iOS、Windowsなど、異なるデバイスとオペレーティングシステムで利用できます。これにより、アプリの多くのバージョンを開発する必要がなくなります。
- ストアに申請する必要がない: ネイティブアプリの場合、App StoreやGoogle Playなどのアプリストアにアプリを申請して承認を待たなければなりません。しかし、PWAはウェブ上で提供されるため、ストアへの申請が不要です。
- ホーム画面にアイコンを設置できる: ユーザーはPWAをホーム画面にアプリのアイコンとして追加できます。これにより、ワンクリックでアクセスできるため、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
- 表示速度が優れている: PWAはキャッシュを活用して高速な読み込み速度を提供します。ユーザーはブラウジング中にストレスを感じず、スムーズな操作が可能です。
- 検索結果にコンテンツを載せられる: Googleなどの検索エンジンはPWAをサポートしており、PWAを利用するとウェブページが検索結果に表示されるため、ウェブトラフィックを増加させることができます。
- プッシュ通知を送ることができる: PWAはプッシュ通知をサポートしており、ユーザーエンゲージメントを高める手段として活用できます。
- 開発コストを削減できる: PWAは一つのコードベースで複数のプラットフォームに対応できるため、開発コストが削減できます。
- 使用するデータ容量が少ない: PWAはクライアントサイドでデータをキャッシュするため、オフラインで利用できることがあり、データ容量の節約に寄与します。
- 直帰率を下げられる可能性がある: 高速な読み込み速度と高品質なユーザーエクスペリエンスにより、ユーザーがサイトに長く滞在しやすくなり、直帰率(ページを開いてすぐに離脱する率)が低下する可能性があります。
PWAとその他アプリの違い
PWAと従来のネイティブアプリやハイブリッドアプリとの違いは次のとおりです。
ネイティブアプリとの違い
- インストール不要: PWAはブラウザ内で動作し、インストール不要です。ネイティブアプリはアプリストアからインストールする必要があります。
- プラットフォーム依存性: ネイティブアプリは特定のプラットフォーム(iOS、Androidなど)向けに開発されるため、異なるプラットフォームに対応するためには別々のバージョンを開発する必要があります。一方、PWAはクロスプラットフォームで動作します。
- 更新とメンテナンス: ネイティブアプリはバージョン更新のためにユーザーに対して新しいバージョンをプッシュする必要があり、メンテナンスが複雑です。PWAはサーバーサイドでの更新が容易で、ユーザーに対して即時に適用できます。
ハイブリッドアプリとの違い
- 技術スタック: ハイブリッドアプリはウェブ技術(HTML、CSS、JavaScript)を使用して開発され、ネイティブコンポーネントとウェブビューを組み合わせています。PWAは純粋なウェブアプリケーションです。
- アクセス速度: ハイブリッドアプリはネイティブアプリのような高速なアクセス速度を提供しませんが、PWAは高速な読み込み速度を持っています。
- ストアへの依存: ハイブリッドアプリは通常、アプリストアへの申請と承認が必要ですが、PWAはストアに依存しません。
PWAの基本構成
PWAの基本構成要素は次のとおりです。
- Service Worker: Service Workerはバックグラウンドで実行されるスクリプトで、ネットワークリクエストの中継やキャッシュの管理を担当します。オフラインで動作するための重要な要素です。
- Web App Manifest: Web App ManifestはPWAをインストールする際に必要な情報を提供するJSONファイルです。アプリの名前、アイコン、スタートURLなどが含まれます。
- HTTPS: PWAはセキュリティが重要です。HTTPSプロトコルを使用して通信する必要があります。
PWAを導入するメリット
PWAを導入することにより、以下のメリットが得られます。
- Android・iOSのどちらでもOK: PWAはクロスプラットフォームで動作し、AndroidとiOSの両方でサポートされています。
- ストアに申請する必要がない: アプリストアへの申請や承認が不要なため、開発とデプロイが迅速に行えます。
- ホーム画面にアイコンを設置できる: ユーザーはPWAをホーム画面に追加し、ワンクリックでアクセスできるため、アプリの利用が簡単です。
- 表示速度が優れている: キャッシュを活用して高速な読み込み速度を提供し、ユーザーエクスペリエンスを向上させます。
- 検索結果にコンテンツを載せられる: PWAは検索エンジンに対応しており、検索結果に表示されやすくなります。
- プッシュ通知を送ることができる: プッシュ通知を使用してユーザーとのコミュニケーションを強化できます。
- 開発コストを削減できる: クロスプラットフォーム対応と一つのコードベースでの開発により、開発コストが削減できます。
- 使用するデータ容量が少ない: キャッシュを活用するため、データ容量の節約が可能です。
- 直帰率を下げられる可能性がある: 高速な読み込み速度と高品質なユーザーエクスペリエンスにより、ユーザーが長く滞在しやすくなり、直帰率が低下する可能性があります。
まとめ
Progressive Web Apps(PWA)は、ウェブ技術を使用して高品質なユーザーエクスペリエンスを提供する近年注目されているアプリケーションの形態です。PWAはクロスプラットフォーム対応、ストアへの申請不要、高速表示、プッシュ通知などの多くのメリットを持っており、ウェブ開発の新たな可能性を開いています。開発者はPWAの概念と基本構成要素を理解し、ユーザーエクスペリエンスを向上させるために活用することができます。
ITS 編集部
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