[コジーの今週気になるDXニュースVOL20240126-01] 倉敷中央病院とNECソリューションイノベータが定期健康診断の結果から4年以内の生活習慣病発症リスクを予測するAIモデルを開発:@DIME

大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院とNECソリューションイノベータは、共同研究により、定期健康診断の結果から、4年以内の生活習慣病の発症リスクを予測するAIモデルを開発したことを発表した。

これにより、定期健康診断を受診するだけで、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化、急性心筋梗塞など11種類の生活習慣病に関する4年以内の発症リスクがわかるようになる。

同AIモデルによる疾患発症リスク予測機能を追加した「NEC健診結果予測シミュレーション」を販売開始
倉敷中央病院付属予防医療プラザ(以下、予防医療プラザ)では、3月より同AIモデルを搭載した「NEC 健診結果予測シミュレーション」を、倉敷中央病院の職員の定期健康診断に利用予定。

「NEC 健診結果予測シミュレーション」を利用することで、一人ひとりの発症リスクに応じた検査の推奨および生活習慣の改善策を提案するオーダーメイドヘルスケアの提供を目指す。

なお、NECソリューションイノベータは、同AIモデルによる疾患発症リスク予測機能を追加した「NEC 健診結果予測シミュレーション」を、2024年1月19日に販売開始している。

■背景
超高齢社会が進む日本では、健康寿命を延伸するための取り組みが広がり、生活習慣病の発症や重症化の予防に向けた個人の生活習慣の改善が重要視されている。

倉敷中央病院とNECソリューションイノベータは、予防医療のさらなる発展に向け、2022年10月より、倉敷中央病院が保有する匿名化した約45万人分のカルテと予防医療プラザが保有する約10万人分の定期健康診断のデータと、NECソリューションイノベータの予測技術を融合させた、生活習慣病の発症リスクを予測するAIの共同研究を行なってきた。

予測モデルの精度検証を重ね、倉敷中央病院の医師との協議を経て予測モデルを確立したため、今回「NEC 健診結果予測シミュレーション」に搭載し、疾患発症リスク予測機能としてNECソリューションイノベータより販売することにしたという。

■疾患発症リスク予測機能の特徴
・4年以内の生活習慣病の発症リスクを同性・同年代と比較して表示

定期健康診断データを分析し、糖尿病、高血圧症、脂質異常症、動脈硬化、急性心筋梗塞など11種類の生活習慣病の4年以内の発症リスクが、同性・同年代と比べてどのくらい高いかを表示する。

従来の「NEC 健診結果予測シミュレーション」で表示していた検査値の予測推移だけでなく、具体的な疾患名と詳しい情報を提示することで、受診者の健康に対する意識のさらなる向上に働きかける。
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ITS 編集部

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