ITS 編集部
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インスタグラム、フェイスブック、WhatsAppの親会社であるメタは先にスタンドアロン型のAIチャットボットと高性能なオープンソースモデル「Llama 3」を発表し、AI分野への本格参入を表明した。これにより、グーグルやOpenAIなど、強力なAIシステム開発を競う企業間の競争が激化する。
メタはAIアシスタント「Meta AI」がフェイスブック、インスタグラム、WhatsApp、メッセンジャーアプリの検索バーに統合され、フェイスブックのメインフィードをスクロールする際にもアクセスできるようになったと発表した。
Meta AIはウェブサイトMeta.aiを通じてスタンドアロンツールとしても提供される予定だ。
Meta AIは、同社のアプリ内では数カ月前から利用可能だったが、今回の発表により、メタのソーシャルメディアエコシステム外で独立したプロダクトとして初めて利用可能になる。
これまでの制約下では、メタは激しくなる一方のチャットボット市場での競争力が制限されていたが、Meta AIをスタンドアロン製品としてアクセス可能にすることで、特にOpenAIのChatGPT、AnthropicのClaude、マイクロソフトのCopilot、グーグルのGeminiなどの主要なAIツールと直接競合できるようになる。
同時に、チャットボットの構築に使用されたオープンソースAIモデルのLlama 3も発表された。
メタはLiama 3のモデルを「このクラスで最高のオープンモデルです。以上」と語り、Open AIやグーグルのような世界レベルのクローズドソースAIモデルを凌駕する可能性があると述べた。
Meta AIはグローバルで利用可能ではないが、同社は現在、英語版を「米国以外の十数カ国」で提供していると述べた。オーストラリア、カナダ、ガーナ、ジャマイカ、マラウイ、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、シンガポール、南アフリカ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエでは、英語版のMeta AIにアクセスできるようになった。メタは「これはほんの始まりです」と述べ、さらに多くの国々が追加される可能性を口にしている。
ChatGPTがAIアシスタント分野で大きな関心を呼んで以来、テック業界ではより強力なAIモデルの構築、開発、リリースに向けた競争が行われている。メタのLlama、OpenAIのGPT、グーグルのGeminiなどのモデルは、チャットボット、画像生成、動画生成などのツールを支える基盤となるアーキテクチャだ。メタ以外にも、グーグル、OpenAI、Mistralなど複数の企業が、この1カ月の間に主要システムの新バージョンをリリースしている。
Llama 3をオープンソース化する決定は、OpenAIやグーグルなどの他の市場リーダーとは異なる注目すべき方針だ。オープンソース技術は、業界内でより容易に使用、精査、共有できる(ただし、オープンソースライセンスにも使用条件が付く場合がある)。また、他の人々がさまざまなアプリやツールを構築するための足場となることが多い。Llama 3のような強力なオープンソースAIモデルのリリースは、メタのモデルを中心に設計されたイノベーションの急増を促す可能性がある。しかし、それにはコストがかかる。メタCEOのマーク・ザッカーバーグは以前、同社のAIシステム開発に数十億ドル(数千億円)を投じていると述べていた。
業界はGPT-5(OpenAIのChatGPTを支えるシステムの次期メジャーアップデート)の発表に向けて準備を進めており、今夏にはさらに多くのAIがリリースされる見込みだ。メタのチーフAIサイエンティストであるヤン・ルカンによれば、同社はすでにLlama 3の後継となる、より強力なAIモデルのトレーニングを行っているという。
https://www.forbes.com/sites/roberthart/2024/04/19/meta-ai-declares-war-on-openai-google-with-standalone-chatbot—what-to-know-about-llama-3-model/?sh=5848b2653268
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